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私と女性
2018
600/700/2000 mm
ウレタン、パラフィン、塗料、ガムテープ等…
裸で置いてある人形にはあまりいい印象がなかった。
自分にとっては、ドールは可愛くて自分の分身のような存在に感じながらも、見世物のような存在として見えていた。あくまで私の見方だが。わたしは見世物の中で奇怪なものは苦手だった。思わず目を背けてしまうほどのものも、世の中では見世物とされてきた歴史があるのを知った上で、わたしは見世物は美しいものこそ、と思っていた。
しかし、美しいドールばかりを見ていると、その美しさが、少しグロテスクに感じる時があった。それはドールだけではなく、美しさそのものが毒だからではないかと考えた。
自分が忌み嫌っていたような物が自分の目に今までどれほど魅力的に映っていたのか、その時気付いたのである。
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